私がいわゆる「断捨離」を辞めたわけ
「ミニマリスト」「断捨離」ということが言われるようになってずいぶん経ちますね!
多い=豊かという概念の再考という現代的ムーブメントとも言えると思います。
私も「よし、断捨離だ!」と思い、かなりの最小限ミニマリストを目指していろいろ断捨離した時期がありましたが、思うところあって、現在はやめています。
断捨離→断捨離やめる、というプロセスを通じて自分らしさについて深く考えることになったので、思うところをシェアしたいと思います。
- 「断捨離」をしようと思ったきっかけ
- とはいえ意外と捨てられるものは多くはなかった
- さらに捨てるものを考え続けたその後
- 引っ越しを期に物の総量をみることに、そして新しい家に
- 引っ越し前&後含め、私が「断捨離」は辞めたと言う理由
- どんなものが捨てられなかったのか
- 「断捨離」を辞めたと言って感じること
「断捨離」をしようと思ったきっかけ
「断捨離」をしようと思ったのは、引っ越しがきっかけでした。
当時私はエレベーターのない物件に住んでいました。
しかも6階w
築年数が古い物件だったので、エレベーターなしということもあり、広さの割りに家賃がかなり格安でした。
しかし、いざ引っ越しを考えたとき、
「これ全部持ってくわけか・・・」
とものすんごい気が重くなりました。
軽やかに、何事にも縛られず、自由に生きていきたいという私のポリシーからすると、大幅に多い。理想の中の私は鞄一つで引っ越ししているというのに・・・。
古めの物件だったので和室があり、立派な押入れがついていて、気づいたら結構な物量になっていたのでした。
その気の重さに圧倒され、引っ越しを軽やかに引き寄せるためにも断捨離じゃ、と意気込んだわけでした。
とはいえ意外と捨てられるものは多くはなかった
気合いを入れて断捨離をしようとしたのですが、捨てられるものって案外たくさんはありませんでした。
明らかにいらないものとか、もう絶対読まないであろう本や雑誌、何年も着ていない服はもちろんありましたし、そうしたものを捨てるのは簡単でした。
第一次断捨離にて、そういった簡単に捨てられるものをぱっと手放したのですが。。。
あれ?意外と減っていないw
確かに減ったんでしけど、減ってない。
もともとそんなに物をたくさん買いすぎるというほうでもないので、そんなに明らかな不用品て多くなかったんだな、という感じです。
そんな感じで第一次は終了にしました。
もう少し日々使う中で考えてみようということにしました。
ただ、この時は、使わないけど捨てるにはもったいないというたぐいの消耗品などは手がついていなかった感じです。
さらに捨てるものを考え続けたその後
第一次がそんな感じで終わってからは、日常の中で少しづつ不要なものはないのかチェックしていきました。
季節が変わると、季節のものを吟味したりしました。
少しづつ捨てる習慣がついてきたのか、はじめは捨てられなかったもったいない系シリーズ(未使用のノートとか、未使用の封筒とか、あんまり気に入っていない石鹸のストックとか)も結構手がつけられるようになり、このまま取っておいても結局使わないな、というのが時間とともに明確になり、少しづつ減っていきました。
さらに、好きな気がするけどほとんど出番のない洋服も少し減らしていきました。
捨てるか捨てないか迷うものは、一旦「捨てるか捨てないか考え中」の紙袋を用意して、その中に入れて押入れに突っ込んでおきました。
それでしばらく放置して、あったことさえ忘れているようなものは、要らない判定を下せたタイミングで処分しました。
そうしてじりじりと物を減らす努力をしていったのでした。
引っ越しを期に物の総量をみることに、そして新しい家に
そして引っ越しとなり、もちろんタクシーに鞄ひとつで引っ越すレベルには遥か遠く及ばず、引っ越し屋のダンボールに持ち物を詰めながら、自分の持ち物と改めて向き合うことになりました。
うーん、正直多いw
他の人と比べて多いか少ないかはわからないのですが、私的には、自分の理想と比べるとまだまだ相当多いなという印象でした。
そして、物のジャンルによって、多いものと少ないものとの差が激しいこともわかりました。それは多分、私が何を大切にしているかということの現れなんだと実感しました。物が多いジャンルのものは、ダンボールに詰めながら再点検したのですが、今の段階ではこれ以上減らせないと考え、結局そのまま新居に持っていきました。
新居は、前の家よりも狭い空間&収納スペースです。
特に前の家は押入れの収納力が結構あったので、新居の収納はほどほどの収納力ですが小さく感じました。
ダンボールに梱包されたままの状態だと、これ全部入るのかなってちょっと不安だったのですが、案外しまい方を工夫したら問題なく収納できました。
引っ越し前&後含め、私が「断捨離」は辞めたと言う理由
こんな感じでゆるく断捨離生活を一年弱くらいでしょうか、続けてみて、結局私は断捨離を積極的にやるのをやめました。
とは言え、要らないと思ったものは捨てるというのはある程度習慣化しているので、ふだんから持ち物をチェックはしています。捨てるか捨てないか迷ったものは、変わらず迷い中袋に入れています。
じゃあ、なんで「断捨離は辞めた」と言うのかというと、極限ミニマリストに憧れて断捨離を試みたものの、私は自分の生活には意外と物が必要だということが分かったからです。
あんまりそぎ落としすぎると、結局また買わなきゃいけないことになりました。
普段使わないからといってなんでも捨ててしまうと、いざというときに「あれがあれば」という場面に陥ったりしました。
なので、今は「これ要るかな」と思っても、「捨てるか捨てないか迷い中袋」に入れる前に「とりあぜずもうちょっと取っとく」という段階が増えました。
そうやって「とりあえずとっとく」とされるものは、毎日は使わないけど、あるとちょっと楽しいものとか、サイズが微妙な気もするけど、はきたいときもあるかもしれない便利系のズボンとか、夏に気分を上げるワンピースとか、なくても生きていけるかもしれないけど良いにおいのボディークリームとか。どちらかというと気分を盛り上げてくれたり、元気がでたり、楽しみのためのものだったりという「余剰」な物でした。
確かになくても困らないかもしれない。でも、あったら楽しめるのなら、大事に使うのもありだと思いました。それに、人生って、結構「余剰」な物が必要な部分もあると思うんです。一見「余剰」に見えるけれども、それによって生まれる時間がかけがえのないものになることもあると思いました。
どんなものが捨てられなかったのか
実際、私が捨てられなかったものはどんなものなのか、また、捨ててしまって後悔したものは何か、挙げてみたいと思います。
・キッチン用品
キッチン用品はほとんど減らせませんでした。料理が好きなのです。日々は忙しいので大したものは作りませんが、たまにしっかり料理するのは最大の癒しなのです。その中でも迷ったのは、たい焼き焼器w。面白がって以前買ったもので、あんこだけでなく、フルーツとかを中に仕込んで、生地はホットケーキで焼いて遊ぶためのもの。たまにしか使わないけど、なんとなくまた焼きたかったw
・家具
家具はあんまり持っていないのですが、悩んだのは、小ぶりのイケアで買った3段チェスト×3つ。パイン材の色がさわやかで、一つ一つは小ぶりなので、割といろいろな置き方ができ便利に使っていました。とは言え、小ぶりなので収納力は今一つ。かといって場所は取られる。迷った末に捨てませんでした。新居で未だに「無くてもいいんじゃ」と迷うこともありますが、捨てなくて良かったと思った理由は見た目。この家具があることで、部屋が自分のお気に入りの感じが出るからです。殺風景な感じが和らぎます。でもまだ少し迷っていますw部屋がもっと広かったら絶対捨てないと言えるのだけど!
・ボディークリームとか癒し系もの
これは断捨離に併せてスキンケアもシンプル化したので手放したものでした。基本保湿はオイル一択みたいな風にしていたんですけど、ボディークリームのあのすべやかな塗り心地と香りが欲しくなって、結局買ってしまいました。大量にあって使っていないなら問題だけど、この手の癒し系のグッズは自分には割と必要でした。正直、お金一杯あったら、いろんな香りのやつをそろえて気分によって使い分けたいとか思うのです。お手入れ系、癒し系は人によって必要なものに差があるとは思いますが
・バッグ
バッグも結局全然減りませんでした。それでも捨てたんですけど、減らせないものばっかりwバックって、バックが変わるだけでちょっと気分が変えられるという感じで、便利な小物だと思うからです。結構愛着があるものも多くて、決断できないものが多かったです。あと、私の場合は目的別のバックも結構あって。旅行用とか、サイクリング用とか。って大して行きもしないんですけど、なんか手放しづらくて。でも結局、日常使いにはいつものルーティーンになりがちなので、今後も様子を見つつ絞っていけたらなと思います。意外と場所取るし・・・。バックはもう完全に精神的なものだなと感じましたねぇ。利便性とかじゃないです。捨てられなかった理由って。なんかこうそれがなくなると寂しい感じが一番強かったですね。うーん、まだまだ修行が足りませんねw
・いざという時の服
これは実は逆に結構捨てちゃったんですけど、ちょっとキレイ目な恰好をしたいとき用の服とか、それにまつわる小物類だとか、そういうのは場所取って一見不要品みたいに見えるんですけど、いざ何かっていう時に困って結局買うことになったというのが2回くらいありました。服は意外と手に入りやすいんですけど、関連小物とかって、意外と探すのが大変で、それに労力使うのがばかばかしい感じがしました。ミニマルな生活には必要ないのですけど、やっぱりあったほうがいいと思います。最低限に絞るより、最低限+αって感じで考えるほうがいいなって感じています。
「断捨離」を辞めたと言って感じること
こんな感じで、失敗も含め断捨離をしてみて、自分に必要なものがなにかだんだんわかってきました。これこそが断捨離で得られるものなのかもしれません。
断捨離は辞めたけど、じゃあミニマリストなのかということについても、ちょっと微妙です。ミニマリストは正確には「最低限自分に必要なものだけで暮らす」ということであって、やたらめったら物が少なければいいということではないみたいですが、とは言え、普通に結構物持ってたらやっぱり「ミニマリスト」っては言えないと感じますし。
断捨離も辞めたし、ミニマリストでもない
というところだと思います。
でも、自分と物との付き合い方、向き合い方はいろんなところに影響があります。好きなこと、好きなもの、ライフスタイル、お金の使い方、そういった人生の根幹を見つめなおす作業に直結するのが、自分の所有物と向き合うことだと思います。
だから、「断捨離」を通じて得た物を日々チェックしていく習慣はこれからも続けたいと思います。
そういう風に考えられるようになったのも「断捨離」をしてみた結果なので、まだやったことないっていう人には「断捨離」オススメします。
意外な発見があるかもしれません。
私の場合は「私、思ってたより物が必要」ってことでしたw
それでは、今日も読んでいただきありがとうございました!